BIRCH SAP / SIP SAP JOURNAL
白樺の木と、バーチツリーウォーターについて
雪解けの森から生まれる、春だけの透明な恵み。
森に春が訪れる、ほんのわずかな期間。
白樺は、大地から吸い上げた水分を幹の内側に巡らせ、新しい葉を芽吹かせる準備を始めます。その短い季節にだけ採取できる透明な樹液が、白樺樹液――バーチツリーウォーターです。
見た目は水のように澄み、口当たりはさらりと軽やか。リトアニアをはじめとする北欧・バルト地域では、春の訪れを告げる自然の恵みとして、古くから人々の暮らしに寄り添ってきました。
白樺樹液は、強い甘さや香りで印象を残す飲み物ではありません。水のように澄み、さらりと軽やかで、白樺由来のほのかな甘みを感じる。そこには、森の静けさや春の光まで一緒に届いたような、穏やかな余韻があります。
本記事では、白樺という木の特徴から、樹液が生まれる仕組み、採取できる季節、味わい、そしてSIP SAPがこの飲み物を届ける理由まで、丁寧にひも解きます。
白樺の木について
白樺は、ヨーロッパ北部やバルト地域など、冬の寒さが厳しい土地に広く生育する樹木です。
明るい白色の樹皮を持ち、森の中でもひときわ静かな存在感を放つ白樺は、古くから人々の暮らしと深く関わってきました。樹皮や木材、若葉、樹液などが生活のさまざまな場面で利用され、地域によっては「森の看護婦」「母なる樹」「先駆樹種」といった呼び名で語られることもあります。
とりわけ、雪解けの頃に流れ始める白樺樹液は、長い冬の終わりと、新しい季節の始まりを感じさせる特別な存在です。
白樺は、春の訪れをいち早く知らせる、森の静かな案内役です。
バーチツリーウォーターとは
バーチツリーウォーターとは、白樺の木から採取される透明な樹液のことです。日本語では「白樺樹液」、リトアニアでは「Sula(スーラ)」とも呼ばれています。
冬の間、静かに休んでいた白樺は、春の雪解けとともに根から水分を吸い上げ、幹や枝へと送り始めます。その水分は、新しい芽を育てるために白樺の中を流れる、春だけの自然の循環です。
BIRCH SAP
水のように澄んだ、白樺の樹液
「樹液」という言葉から、とろりとした液体を想像されるかもしれません。しかし、採れたての白樺樹液は無色透明に近く、さらりとした質感です。
春の短い期間にだけ行われる採取
白樺樹液を採取できるのは、雪解けから芽吹きまでの限られた期間です。地域やその年の気候によって異なりますが、目安はおよそ2〜4週間ほど。
幹に小さな採取口を設け、専用のチューブを通して、流れ出る樹液を少しずつ受け取ります。採取を終えた後は、木の状態に配慮しながら採取口を処置し、森の循環を損なわないよう管理します。
2–4
採取できる期間の目安
(週間)
Spring
雪解けから芽吹きまでの
春の短い季節
Clear
水のように澄んだ
さらりとした樹液
一年のうち、森が許した短い季節だけに分けてもらえる自然の恵み。
採れたての白樺樹液は変化しやすく、かつては採取地の周辺でしか味わうことが難しい、非常に季節性の高い飲み物でした。SIP SAPは、その白樺樹液本来の魅力を大切にしながら、遠く離れた日本でも楽しめるよう製品として届けています。
どんな味がするのでしょうか
バーチツリーウォーターは、樹液でありながら粘り気はほとんどなく、すっきりとした飲み心地です。
味わいはとても繊細で、水に近い軽やかさの中に、白樺由来のほのかな甘みや、やわらかな余韻が感じられます。強い香りや濃い甘さではなく、自然の中にある静かな味わいが魅力です。
白樺樹液には、アミノ酸やミネラルなど、樹木が自然の中で取り込んださまざまな成分が含まれています。ただし、含まれる成分や量は、採取地、気候、採取時期、製品の加工方法などによって異なります。
FROM FOREST TO TABLE
遠い森の春を、日々の一杯へ
採取できる季節は短く、味わいは繊細。それでも白樺樹液が世代を超えて受け継がれてきたのは、飲み物の中に、土地の記憶と季節の物語が息づいているからです。
森から届く、春だけの贈りもの
白樺樹液は、一年を通していつでも採れるものではありません。
長い冬を越えた森が目覚め、新しい葉を育てようとする、春のほんの短い時間。その自然の営みの中から生まれるのが、バーチツリーウォーターです。
SIP SAPが届けたいのは、単なる飲み物だけではありません。
リトアニアの森に流れる時間、自然とともに暮らす文化、そして季節の恵みを大切に受け取るという考え方。そのすべてを、一杯の白樺樹液とともに日本へ届けたいと考えています。
いつもの水分補給を、少しだけ静かで豊かな時間へ。透明な一杯の向こうにある、白樺の森と春の物語まで味わっていただけたら幸いです。
透明な一杯の中にある、リトアニアの森と春の物語を。